みやしんブログ(宮川森林組合)

未来に引き継ぐ豊かな森林。緑の森や林を守り育てる仕事をしています。
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7月、大杉谷登山歩道ボランティア整備(京良谷)

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大杉谷は日本三大渓谷のひとつで、

大台ケ原、大峰山、大杉谷ユネスコエコパークの核心地域であり、吉野熊野国立公園の景勝地です。

 

堂倉滝

 

 

大杉渓谷を経て大台ケ原の日出ヶ岳へと至る約14kmの登山道は、

13年前の豪雨災害によって、約10年もの間、通行止めになっていましたが、

3年前に全線が復旧しています。

 

七ツ釜滝

 

 

エメラルドグリーンの渓谷ともよばれるように、

うつくしい水がときには滝となって、流れています。

 

シシ淵

 

 

大杉谷の登山情報を提供したり、大杉谷登山歩道の維持管理を行っている

大杉谷登山センターでは、定期的に、

大杉谷登山歩道のボランティア整備プロジェクトを開催しています。

 

ということで、

7月8日、9日に開催されたボランティア整備に参加してきました!

 

 

〇大杉谷へ

 

大杉谷登山道の入口付近は、大きな一枚岩をくり抜いて作られています。

いきなり、鎖場や崖っぷちを歩くことになり、ここが中級登山道であることを実感させてくれます。

 

大杉谷

 

 

おそらく何百年か前に岩が崩落してきた場所も。

 

大杉谷

 

 

足元を気にしなくてよい川原にでるとほっとします。

歩いてきた斜面を振り返って。

 

大杉谷

 

 

大杉谷

 

 

川原には、大きなけやきがたたずんでいました。

けやきの樹皮がはがれた部分にみられる、特徴的な模様です。

 

けやき

 

 

今回の作業場所は、京良谷付近なので、シシ淵や滝までは行かないのですが、

こうして、ときおり見下ろす川の水は、ほんとうにうつくしいエメラルドグリーンです。

 

大杉谷

 

 

苔むした石がうつくしい場所も。

こういう場所には水道(みずみち)があり、水蒸気が発生していて、いつも潤っています。

 

大杉谷

 

 

〇作業場所へ

 

こちらが今回の作業場所。

崩落している部分をぐるっと迂回して、階段をつけます。

 

大杉谷

 

 

作業場所を確かめます。

 

大杉谷

 

 

作業道具は各自、手分けして持っていきましたが、階段の材料は現地調達します。

適当な倒木を刻んでいきます。

 

大杉谷

 

大杉谷

 

 

楔を打ち込んで縦割りに。

 

大杉谷

 

 

こうして、チェーンソーと楔で、どんどん杭や横木を作っていきます。

 

大杉谷

 

 

作った杭を打ち込み、横木を置き、番線で固定し、川原から拾ってきた砂利を敷き詰めて、、、と、

現地調達した自然の材料を中心に、階段を作っていきます。

 

大杉谷

 

 

半日ほどの作業時間では、階段を完成させることはできませんでしたが、

登山道というものについて、いろいろと考えさせられる時間でした。

 

多雨地域である大杉谷は、長い年月をかけて、雨や風、川の流れや岩石の崩落など、自然の力で渓谷美が形成されてきた場所です。

 

登山道は、そんな自然の懐へ、人間が踏み込むことができる大切な道。

登山道も大杉谷の一部なので、当然、風雨や台風や影響を受けて、傷んだり劣化したりします。

登山道の周辺が崩落することもあります。

 

自然の材料で、自然の立地を活かして、必要以上に景観を損なうことなく、そして安全に、

いろいろなことを考えながら、整備されているのだなあ、と。

 

登山は、基本的には、入場料も通行料もいらない、

自然に親しみ、自然を満喫するレクリエーションかもしれない、

 

けれども、

山を、人間が、安全に無理なく歩行できるようにするには、十分な整備が必要で、

しっかりと人の手がかけられているのだなあ、と。

 

この大杉谷は、国立公園であり、国有林もある地域で、登山歩道の整備が行われているけれども、

いろいろな理由で、整備ができなくなって廃れていく登山道もある。

 

登山をレクリエーションとして楽しんでいくためには、登山者側も、登山道の維持管理といった作業が行われていることを、知っておく必要があると感じました。

 

 

大杉谷

 

 

帰り道でも、やっぱりうつくしい、大杉谷の川面。

 

 

 

大杉谷

 

ここでも青々と生き生きとしているカエデたち。

 

大杉谷

 

 

大杉谷をあとにして立ち寄った滝の水面。

 

ユネスコエコパークの町、三重県大台町、

大杉谷がある宮川上流域の川の水は、どこも、透明でうつくしいです。

 

滝

| 地域情報 | 13:33 | - | trackbacks(0) | - | - | ↑PAGE TOP
7月、アロマ現地見学と蒸留体験

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「Odai」アロマ商品を販売してくださっているパートナーのかたに、アロマ製造の現場を体感していただく機会を…ということで、アロマ見学会を開催しました。

 

「Odai」アロマ商品の背景を体感していただき、これからの販売に役立てていただくことが目的です。

 

 

〇広葉樹の植栽地

 

最初に、広葉樹の植栽地をご案内しました。

 

あまり手入れされていないスギの人工林の隣に、自然な感じで木が茂っている一角があります。

こちらが、10年ほど前から広葉樹の植栽を始めた場所です。

 

(この場所の植栽当時のようすが、こちら)(植栽から6年後

 

広葉樹の植栽地

 

 

近づいてみると、網で囲われた場所の内側に、所せましといろいろな樹木が生い茂っているのがわかります。

こちらの囲いが、パッチディフェンス、鹿よけの柵です。

 

広葉樹の森

 

 

あふれんばかりのイタヤカエデ。

よく見ると、葉っぱの先端がちぎれているところも。

鹿の届くところは、かじられたような様子。

 

2、30年前なら、伐採後に放置した土地にも雑木の種が落ちて、自然と、実生の樹々の森が育っていったかもしれません。

しかし、植物を食べ、木の皮をはぐ鹿が増え、獣害が深刻となってしまった今日では、自然に森が育っていくことはできません。

 

イタヤカエデ

 

 

青々と茂るイタヤカエデたち。

パッチディフェンスの内側は、鹿に食まれることのない、樹々の楽園です。

 

イタヤカエデ

 

 

イタヤカエデ

 

 

広葉樹をまじえた自然配植による植栽では、

5年、10年、50年、100年…後の森を想像し、

森を形成していく過程で、いろいろな役割をもった樹々を配置していきます。

 

こうして10年を経た森をながめて、その景観を、植生を、発育状況を観察して、

また、次の新しい植栽へとフィードバックして、活かしていきます。

 

広葉樹

 

 

「Odai」の広葉樹アロマの商品を語るとき、

広葉樹をまじえた植栽への取組みを知っていただくことが、とても大切だと考えています。

 

旧宮川村地域では、13年前の災害のとき、豪雨による河川の氾濫によって

川沿いのスギヒノキの人工林は根こそぎ流されてしまいました。

 

この跡地へ、自然の立地を考慮して始めたのが、

大台町という多様な樹木を育んできた土地での、広葉樹をまじえた森づくりへの取組みです。

 

(宮川森林組合の取組みについての過去記事は、こちら

 

 

広葉樹

 

 

どういう思いで、どういう森を作りたいのか。

その森が、人間の経済活動や生活環境に、どのようにかかわっていくことを想定して植えるのか…。

 

植栽地が森に育っていくためには、10年、20年、50年と時間が必要です。

森が育っていく間も、一部の広葉樹を収穫して、商品として販売していくことができたなら、

広葉樹の森づくりが、森林を中心とした経済活動の一環として、しっかりと定着していくのだろうと思います。

 

 

 

〇地域性苗木

 

広葉樹の森づくりをしていくのに欠かせないのが、大台町の樹木から採種した種から育てた地域性苗木です。

 

遺伝的にも、大台町の風土にあった、多種多様な樹木の苗木を、大台町苗木協議会のみなさんが育ててくださっています。

 

苗畑

 

 

見学会では、協議会会長の苗畑を見学させていただきました。

たくさんの苗木が、1つ1つポットにはいった状態で育てられています。

 

苗畑

 

 

苗畑

 

 

すぐに発芽するもの、3年ほどで発芽するものなど、発芽して、生育していくまでの時間はさまざまです。

樹木の種子は、自分が運ばれていった場所で、効率よく生育していくためにできているのでしょう。

 

地域性苗木

 

地域性苗木

 

 

いろんな広葉樹の苗木がぐんぐん生長しています。

 

地域性苗木

 

 

広葉樹にまじってモミも発芽していました。

 

山の土やもみ殻、ピートモスなどで、しっかりと土づくりをして、栽培します。

夏の水やりや草取り、冬には霜で苗が浮いてしまうのを防いだりと、いろいろと手間をかけて育てられていきます。

 

地域性苗木

 

ナナカマド

 

地域性苗木

 

 

育った苗木は、植栽して山に還していきますが、

あまり大きく成長しないもの、枝ぶりが特徴的なものは、「実生栽」として販売しています。

 

こちらが実生栽を集めたコーナーです。

 

実生栽

 

 

〇アロマ蒸留

 

植栽地、苗畑と見学した後は、アロマの蒸留所へ。

蒸留用ではないですが、商品につかうための枝がきれいにまとめられていました。

 

枝

 

 

水蒸気蒸留法の説明です。

たくさんの材料から、ていねいに時間をかけて、わずかな精油を抽出している様子を見学していただきました。

 

アロマ蒸留

 

 

最後に、エッセンシャルオイルとアロマウォーターを使ったスプレー作りの体験をしました。

 

アロマスプレー

 

 

森林組合がなぜ、広葉樹アロマ商品を製造して販売しているのか、

広葉樹の森づくりからお伝えすることができた見学会になったかと思います。

 

 

 

| 和精油(森のアロマ) | 15:55 | - | trackbacks(0) | - | - | ↑PAGE TOP
のまたの森(7年後)

 

のまたの森」その後です。

 

約7年が経過し、まるでジャングルのように木が生い茂っています。

 

植栽地

| 植栽・地域性苗木 | 08:33 | - | trackbacks(0) | - | - | ↑PAGE TOP
6月、タムシバ採取

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今日は、花のころは過ぎ、新緑のやわらかな若葉がしっかりとした葉へと成長したタムシバを、採取しにいきます。

 

宮川森林組合の広葉樹アロマは、枝葉を合わせた状態で蒸留しますので、

4月から、葉が落ちる11月にかけて、こうして、材料を採取しては蒸留するプロセスを繰り返します。

(タムシバの場合、アロマの蒸留をしない部分は、燻製チップの材料にします。)

 

高度が高めの場所を好むタムシバは、自然林の斜面に生育しています。

 

スギ・ヒノキの人工林とは異なり、タムシバ、クロモジ、カナクギノキといった広葉樹は、他の樹木にまじって混沌とした自然林(いわゆる雑木林)に生育していますので、他の樹木としっかり見分けながら、ときには周囲の木を整理して光の通り道を切り開きながら、枝葉を採取します。

 

タムシバ

 

 

すっくとそびえるタムシバ。

10メートルほどに成長している場合もあります。

 

クロモジは群生していることがありますが、タムシバは密集せず、点在して生育します。

 

春の初め、花のころ、山の斜面を見上げると白い花がぽつぽつと見えることがありますが、あれが、タムシバだったりコブシだったりします。

(コブシとタムシバのわずかな違いは葉のつき方です。)

 

花のころに場所の見当をつけておいて、葉の時期に採取しにいきます。

 

タムシバ

 

タムシバ

 

 

細長いしっかりとした葉がびっしり。

 

採取する場合は、来年以降のことを考えていくつかの枝を残しながら、風通しをよくするように、切っていきます。

 

切ったばかりの枝や葉からは、ほんのりの甘い香りがします。

噛むと甘い香りがするので「カムシバ」と呼ばれ、それが転じて「タムシバ」となった、、、というのもうなずけます。

 

タムシバ

 

 

採取した枝葉は、蒸留しやすい長さに剪定して、じっくり時間をかけて抽出した後、タムシバ精油となり、みなさまのもとへ旅だっていきます。

 

(忙しい採取の合間に写真を撮っていただきました。ありがとうございました!)

 

 

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6月、災害の崩壊地での植栽

JUGEMテーマ:仕事のこと

 

災害で、土壌が流出した崩壊地。

 

 

 

今回の植栽地は、こちらです。

 

 

 

別の場所から土嚢につめて運んできた土をいれて、苗木を植えられる状態にします。

(あいにくの雨で、土嚢はどんどん重くなっていきます・・・;)

 

 

 

苗木がしっかり根付いて、ここがいつか、森林へと育っていきますように。

 

 

 

こうして、、、

 

オフセットクレジットによる植栽をはじめ、こういった場所での試験植栽など、

いろいろな現場での植樹を行っています。

 

 

| 現場だより | 09:28 | - | trackbacks(0) | - | - | ↑PAGE TOP